ドラマ「トリック / TRICK シーズン2」第11話（最終回）のあらすじ＆感想 動画を無料で見る方法も教えます！

この記事ではドラマ「トリック / TRICK シーズン2」第11話（最終回）のあらすじと感想、動画を無料で見る方法を紹介していきます。

「トリック / TRICK シーズン2」 は、2002年にテレビ朝日系列で放送された、「仲間由紀恵・阿部寛」ダブル主演のミステリードラマです。

自称天才マジシャン・山田奈緒子と、大学准教授上・田次郎のでこぼこコンビが、超常現象・奇怪な事件に隠されたトリックを解決していくミステリードラマ。

一応ミステリーが基本路線ではありますが、笑いを誘う人物設定（名前・見た目）・漫画作品のオマージュなど。ところどころに小ネタが多く散りばめられており、シュールな笑いがスパイスとなった独特の作風も人気の一つとなっています。

本記事では「トリック / TRICK シーズン2」について、大きなネタバレを回避しつつ、ドラマのあらすじを詳しく紹介していきます。

いよいよシーズン2のラストエピソード完結です。前編部分である前話とは違って、解明編が主のシリアスな展開が目立ちました。全体的に物語の質がよく、時間を忘れてみることができましたね。

ラストで突然の急展開。上品な終わり方。など、ここだけのために、TRICKという作品をシーズン1から見ても良いぐらいでした。いままでの物語の中で奈緒子と上田次郎の●●話が一切なかったのが、かえって後を引くように感じられた理由でしょうね。

ここに至るまで、奈緒子と上田次郎はよき喧嘩友達、という感じがしていましたから。

ドラマ「トリック2」は、大手動画配信サービスの「Paravi」を利用すれば、第1話～第11話（最終回）まで、全話見放題で楽しむことができます！

【「トリック / TRICK シーズン2」 】作品情報

前回の流れ

来さ村役場の建設部・橋本孝夫が上田次郎の下へ訪れる。来さ村ではこの度、高速道路が通ることになるそうだ。しかしそのルート上に存在する白木の森という場所が、曰く付きとなっているらしい。

そこで超常現象の解明で著名な、上田次郎に手助けをお願いしたいということだった。上田次郎は奈緒子のアパートを訪れるが、同行を拒否される。

しかし、上田次郎の持ってきた、来さ村の資料に書かれた妖術師の絵が、自身が幼い頃にみた者の姿形ととても似ていることから、気になって仕方ない様子の奈緒子だった。

結局、上田次郎と共に来さ村へ向かうことになる奈緒子。そこでは白木の森第4次調査隊が結成されていた。

民俗学者の権威である柳田黒夫。ルポライターの小松純子。探検家兼俳優のアラン井上とその隊員ふたり、そして高速道路の建設を務める「やる気建設」の社員・日向栄一というメンバーに加え、来さ村の建設部・橋本孝夫と、その妻・橋本マリア、というメンバーだった。

村長である大橋大三郎の忠告もきかず、調査隊は白木の森へ侵入していく。そして行く手を遮るのは人の顔の形をした大きな岩だった。持ち上げることはおろか、動かすことすらできない重さの岩だ。

つづけて「心を読む岩」で炎に焼かれて、「死人を生き返らせる棺桶」までたどり着く。棺桶を開ける際に揉めてしまい、柳田はトイレにこもってしまう。そんな中、自分が開けると言い出した奈緒子。

彼女が一歩前進すると、それを制止した日向栄一。突然自分が開けると言い始めた。そして全員に後ろへ下がれと怒鳴る。

日向が棺桶を開けたとき、白い布を被った何者かが棺桶の中から飛び出してどこかに行ってしまった。柳田は「妖術師が蘇った。我々は殺される」と呟く。

一同は途中にあった小屋で一泊することになった。そのとき、奈緒子は柳田に南の島々について、きこうとする。すると、地図にものっていない小さな島だと答えた。さらには一部の者が島を追われて、日本各地に散らばったということだけは間違いないと断言する。

翌朝、目覚めると小屋の前に人の顔の形をした岩があった。その下敷きとなっているのは日向栄一だ。岩を動かそうとするものの、重くて動かすことはできない。

そこで村長に説明して警察に来てもらおうという話になった。一同は森を出るために引き返す。しかしどこまで歩いても、同じところをグルグルと回っているようで、森から出ることができなくなっていた。

そんなとき、マリアが日向を死人が蘇る棺桶に入れて見てはどうかと提案。森から出られない一同は、さらに引き返して日向の死体を棺桶まで運ぶのであった。

その頃、偶然来さ村を訪れていた奈緒子の母・里見。来さ村の看板を書くために来たらしい。そんなとき矢部謙三と石原達也もやってくる。

なんでも村に伝われる「つぼ八」という壺が、闇のルートで出回っているという情報をキャッチしたというのだ。

そんな中、日向の死体を棺桶から出そうとする奈緒子たち。棺桶を開けてみると、確かに中へ入れたはずの死体が、忽然と姿を消していたのだ。

現場は大混乱。橋本は恐れ戦いて逃げ出してしまう。そしてきこえる橋本の悲鳴。一同が橋本を追いかけてみると、気にもたれかかって座っている日向を、棒で滅多打ちにしている橋本の姿があった。

奈緒子は、どうして蘇った日向を殺そうとしたのかと尋ねる。すると開かれた橋本の口からこぼれたのは、過去の罪と過ちであった。

半年前の調査隊に参加していた橋本と日向たちは、偶然森の中で「つぼ八」を発見する。そして換金しようとする日向と、然るべき場所で保管してもらおう、というキシモトで意見が割れる。

日向はキシモトを殺してしまい、橋本に口止めをするのだった。その頃、ちょうど合流した矢部謙三と石原達也。「つぼ八」の件で橋本を連行しようとする。だが、矢部たちも、いくら歩いても森から出られなくなっていた。

そのとき、死人が蘇る棺桶を調べていた奈緒子と上田次郎は、奥に隠れ道があるのを発見する。その先は、すぐ背後のトイレと思しき場所に繋がっているのだった。

隠れていた橋本を発見した上田次郎。橋本は日向を殺した人物がわかったという。そして夜に、棺桶の前で話をするということで待ち合わせた。

深夜、上田次郎がその場所へ行ってみると、殺された橋本の遺体を見つける。さらに上田次郎を探しに出た奈緒子は、妖術師と出会うのだった。

妖術師は、奈緒子の母・里見の生まれ故郷である黒門島の出身だということが判明。そして奈緒子をこっち側へ来い、と誘うのだった。

主要人物について

山田里見（野際陽子）

権威ある書道の先生で奈緒子の母。奈緒子以上に切れ者。そこそこ有名人で、高速道路が通ってない来さ村の村長ですら、高名が通っているほど。文字には力が宿る、という考えを強く持っている。

妖術使い（椎名桔平）

白木の森に住むという妖術使い。実は黒門島の黒津分家の生き残り。幼少の奈緒子と接触したことがある。奈緒子には何故か、顔が椎名桔平に見えるらしい。

【あらすじ】「TRICK2 第11話（最終回）」

依頼を受けて曰く付きの白木の森へ調査に来た奈緒子と上田次郎。いろんなことが起こりすぎて収集がつかない状態と混乱に陥る中、奈緒子は冷静に、着々と事件のことを調べて回る。

価値のある骨董品「つぼ八」横流し事件と、半年前の白木の森調査隊、そしてキシモトという名の男。これらと来さ村役場の建設部長・橋本孝夫、「やる気建設」の社員・日向栄一はいろいろと関係がありそうだった。

死人が蘇る棺桶を調べていると、奥に隠し通路がみつかる。果敢にもその中へ入っていく奈緒子。すると少し手前のトイレと思しき場所に繋がっていた。だがついてきていると思っていた臆病者の上田次郎は、恐れをなして外で待っているという言語道断不届き千万。

その夜、橋本と待ち合わせをしていた上田次郎は、事件のことをきこうと、こっそり小屋を抜け出る。急にいなくなって心配した超優しい奈緒子は、上田次郎の姿を探す。そして目の前に姿を現す椎名桔平――もとい妖術使い。

彼は黒門島の関係者だ。自分をそっち側へ来るように誘導している。何故か涙をこぼしてしまう奈緒子。ちなみにその頃、バカ上田次郎は橋本孝夫の遺体と対面していた。妖術使いは奈緒子の前にいる。となると、一体誰がこんなことを……。

幼少の頃に出会った妖術使いを思い出した奈緒子は、地面に落ちていた棒きれで妖術使いに殴りかかる。すると妖術使いは姿を消した。幻だったのだろうか。

すぐそばで見つかる橋本孝夫の遺体。その傍らで倒れている上田次郎。どうせ気絶したんだろう。天才の奈緒子はすぐにそれを読み取った。

上田次郎が見たのは仮面を被った男。しかし奈緒子が見たのは椎名桔平の顔をした妖術使い。食い違う意見だったが、柳田はそれこそが妖術使いの証拠だといって、強引にまとめ上げてしまった。

妖術使いは相手の目に映る自分の姿を自由に変えられる、らしい。奈緒子は後付けも良いところだろ、と思いながらも感心したフリをしていた。

柳田の答えに上田次郎は不満爆発。どうして自分のときは仮面をつけていたのか。それなら釈由美子の顔で現れてくれてもいいじゃないか。もう1回やってほしいなぁ。

ただ上田次郎の言いたいことは、仮面をつけていたため、誰にでも妖術使いのフリはできる、ということだった。意外に冷静だ。

事件を洗い直し、誰が仮面を付けた妖術使いだったのかを調べ上げることに。まず刑事である矢部と石原が除外される。奈緒子も恥ずかしい寝言と引き換えに除外される。

矢部と共にいたマリアも除外。アラン調査隊も刑事の横で組体操をしていたため除外される。小松は柳田に喧嘩を売っていたので除外。柳田もその場所にいたので除外。となると……残るは上田次郎ただひとり。

上田次郎のアリバイを証明してくれる人間は、誰も居ない。と思うと、いきなり上田次郎をかばい始める超優しい奈緒子。嘘をついて上田次郎と一緒にいたと証言。今日はどうしたんだ一体。

アラン井上が、おまえたちは仲間だから信じられないと指摘。そこでマリアが冷静に、「心を読む岩」を使えばいいんじゃないか。奈緒子が嘘をついていれば、手は炎に焼かれてしまうはずだ。

こうして一同は、奈緒子の手を燃やすために「心を読む岩」へ向かうことにした。炎は現れなかった。信じられず、自分の手を見つめる奈緒子。

一方その頃、里見が看板に筆を付け始めていた。そしてこの部屋には何かいるようだと言って動きを止める。驚く大橋大三郎たち。強い悪意のようなものを感じる。そして急いで物の配置を替えさせる里見だった。

柳田はしばらく森を調べて、妖術使いに会うつもりだと口にする。周囲の人間が、不可思議な一族の存在を、認めようとしないことを憤慨しているようだった。

食事を始めようとすると、急に歌がきこえる。小松の提案で歌の出所を調べようということになった。そして歌が近くの地面に埋められたスピーカーから発せられることがわかる。

小松が柳田の仕業だと言い始めたとき……そばで柳田の遺体を発見することになった。そのとき、石原が柳田のICレコーダーを見つけ再生する。

中に残されているのは柳田の肉声。もし自分が生きて帰ってこれなかったら、森に残したメッセージを見つけ出してほしいと言い残している。すべての真実はそこにあるだろう、と。

メッセージを見つけると、どうやら古代文字の解読表のようだった。矢部が全員のアリバイをもう一回検証し直そうと言うと、上田次郎がそれを遮る。録音メッセージに、アリバイを調べ直す必要はないヒントが隠されていたのだ。

この森には何者かが潜んでいる。それがわかった一同は大混乱に陥る。そんな中、ひとり冷静に歩き出していく奈緒子。上田次郎がどこへいくのか尋ねると、奈緒子はこう言った。「妖術使いを見つけてくればいいんですよね」

上田次郎の制止もきかず、深夜の森の中へひとり消えていく奈緒子。辺りを鳴り響く奇妙な声。背後から後をつけてくる足音。咄嗟に近くで拾った棒きれで殴りつける奈緒子。倒れる人影。それは――。

奈緒子が何かを隠していることに気がついた上田次郎。どうして奈緒子がこの森へきたのか。奈緒子と合流した上田次郎は、妖術使いが黒門島を追われた黒津分家の生き残りだということを知る。

なんとか励ました上田次郎は、奈緒子を連れて来た道を戻ろうとする。だが、ものの見事に道に迷ってしまい、森の中で一夜を明かすはめになる。

翌朝、立ち上る煙をみつける上田次郎。きっと自分たちがいた小屋だろうと推測をつけ、その方向へ向かって歩き始めることにするふたり。

方位磁石を使って小屋に戻ろうとする。そして歩いている先で、コードに足を取られてしまう上田次郎。上から降ってきたスピーカーで頭を強く打つ。その衝撃のせいか、事件が解決するきっかけを閃くのだった。

次々と謎を暴き続けながら小屋に戻る奈緒子と上田次郎。小屋にたどり着いたとき、椎名桔平岩の謎も解いてみせる。そうして真犯人をも暴く奈緒子。

そして明かされる真実。殺されたキシモトとの関係。ひとまず森から出ようとする一同だったが、事件はまだ終わっていなかった。

「TRICK2 第11話（最終回）」のミドコロ

まさかの急ハンドル的展開で終わっていきましたね。なんて後味の良い終わり方なんでしょう。ほろ苦さと、ちょっとした嬉しさが入り混じったような、清々しい読後感に近いものがあります。

バリバリに続編を意識した造りではなく、自然に「またつづきがみたいな」と思わせるような品の良さがありました。

それはそうと、やっぱり椎名桔平は無駄遣いだったようですね。

「TRICK2 第11話（最終回）」のココがちょっと……。

特別大きな不満点はありませんが、強いて挙げるならやっぱりトリックでしょうか。ミステリーが深まっている割に、色気のないトリックなので、どうしてもこんなもんか、という印象を抱いてしまいますね。

でも作品や作風のそれとは、直接影響がないようにも思います。トリックはトリック、作品は作品。そうやって割り切ることができるお話でした。

最後に

TRICKには第3シーズンがあるようです。しかし、若干サブタイトルが変わっていたりするので、何かしら意味があるのかな、と思います。それとも単に完結編を意味するだけなのかもしれませんが。

しかし、シーズン2の終わり方以上にキレイな終わり方ができるのかな、とそう思ってしまいますね。

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